トレチノインの副作用とは

トレチノインとは、ビタミンAの約50から100倍も薬理作用があるといわれるビタミンA誘導体の一種で、角質層を剥がして皮膚の基底層に働きかけることでコラーゲンを増殖させる作用、皮脂腺の分泌量を抑制する作用もあり、小じわやしみ、ニキビ跡の治療と予防にも用いられます。
また、抗癌剤、白血病細胞の治療薬としても使用されます。

トレチノインには、副作用があるため、使用時には注意が必要です。
トレチノインはシミやシワ、ニキビ痕の解消という高い美肌効果がありますが、使用する濃度や治療部位、体質などによっては強く作用し、皮膚の剥がれや強い乾燥、赤み、ヒリヒリ感を引き起こすことがあります。
これは薬が効いている証拠であり、アレルギーなどの異常な状態ではないので、無理に皮膚を剥がしたり、擦ってはいけません。
この症状は、2日から10日間ほど続き、徐々に軽減していくのが通常です。
肌が弱い方やアトピー性皮膚炎の方がトレチノインを使用すると、かえって乾燥や痒みなどの皮膚トラブルが起こりやすくなるので使用は控えましょう。

トレチノインの使用中は、皮膚が紫外線ダメージを受けてシミや色素沈着が起こりやすくなるため、使用期間中は必ず紫外線対策をしてください。
ただ、日焼け止めの塗布やメイクをすることで肌へ大きな負担がかかることがありますので、パウダータイプのファンデーションのみを使用すると安心です。
また、肌が乾燥しやすくなるので、丁寧なスキンケアをし、保湿ケアをしっかりと行ってください。

トレチノインは、抗癌剤、白血病細胞の治療薬としても使用されていますが、催奇形成の可能性があるため、内服薬の服用後から最低2年間は男女とも妊娠につながる性行為と、献血をしてはいけません。
催奇形成の副作用については内服薬の場合にだけであり、外用薬の場合、催奇形成の心配はほとんどありませんが、念のために妊娠中、授乳中の女性は使用を控えましょう。